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森鴎外が通いつめたうな重の名店「伊豆栄」~上野。TBS「プレバト!!SP」プレバト!! [東京都・台東区]

「伊豆栄」

東京文学散歩で芸能人俳句No.1決定スペシャル。
2014年3月20日放送


森鴎外といえば、
夏目漱石と並ぶ近代文学の巨匠である。

200px-Ougai_Mori_October_22,_1911.jpg

若くしてドイツに留学し、
陸軍軍医総監の地位にまで登りつめた秀才であり、
日常生活でも洋食を好み、
子供の洋服は、
ヨーロッパから通販で取り寄せていたという
超グルメなセレブでもあった。

その一方、
細菌が怖いからと、
果物でも生物は一切食べない、
しかし、
風呂には絶対に入らない、
熱々のご飯に葬式饅頭を割って乗せ、
それにお茶をかけたのが大好物などという
びっくり仰天な変人ぶりを発揮した。


そんな森鴎外が贔屓にして通いつめたというのが
上野の池之端にある「伊豆栄」だ。


江戸時代中ごろから、
鰻割烹ひとすじにやってきた老舗だから、
鴎外の舌を魅了してやまなかったのである。


当然のことながら、
ここは、
森鴎外のほか、
谷崎潤一郎、川口松太郎、小島政ニ郎、池波正太郎、村上浪六など
錚々たる文豪達に愛された。


上野といえば、
真っ先に思い浮かぶのが「上野公園」であるが、
明治維新のあと、文明化開花が進んで、
庶民にも高尚な文化を楽しむ風潮が出てきた。

そんな時代、
もっともお洒落とされた散歩コースのひとつが

「上野の博物館を見たあと、
山を下って池の端へ出、
伊豆栄の鰻を食べて、
本郷へ抜ける」


というものであった。


そこで、
この「伊豆栄」
明治、大正、昭和と時代にまたがって、
さまざまな文芸作品の中に登場している。

kyuuizuei.jpg

詳しくはここ。
http://www.gnavi.co.jp/izuei/rekishi.html

さて、
鰻を美味しく食べるためには
色々な条件が必要だが、
特に重要なのが、次の3つ。

「裂き」「串」「焼き」

しかし、
「裂き三年、串八年、焼き一生」
という言葉が示すように、
一番難しいのが、「焼き」である。


「伊豆栄」には二百数十年の歴史に加えて、
優れた職人が伝えてきた門外不出の技術があって、
それが、
ふっくらと香ばしい蒲焼きを作り上げているという。


メニューは
「御会席コース料理」
「うな重」
「うな丼」
「蒲焼」
「白焼」
があり、
それぞれ、「松」「竹」「梅」などがある。


また、お土産や贈り物に

「鰻佃煮」「炭火焼鰻蒲焼」

も人気。

肝心の鰻であるが、
三河産のものしか使わないというのだから、
美味しいのは当然。

しかも、
輸入物と違って、
危険な薬品が使われていなにので、
安心して食べられる。

一番安いうな丼やうな重でも
2625円というこの値段を
高いと見るか、安いと見るか、
それは、
ひとえに食べる人の価値観にかかっているのである。


●伊豆栄

http://www.izuei.co.jp/

店舗名 伊豆栄 本店

住所 〒110-0005 東京都台東区上野2-12-22

TEL 03-3831-0954

FAX 03-3836-2807

営業時間 11:00~22:00(21:30 L.O)

定休日 年中無休

地図。https://goo.gl/maps/PuKiu




●伊豆栄 梅川亭

住所 〒110-0007 東京都台東区上野公園4-34

TEL 03-5685-2011

FAX 03-5685-0202

営業時間 11:00〜22:00(L.O.21:30)

定休日 年中無休

地図。https://goo.gl/maps/QQBHL




●伊豆栄 不忍亭

住所 〒110-0005 東京都台東区上野2-11-19

TEL 03-3832-0785

FAX 03-3834-6280

営業時間 11:00〜22:00(L.O.21:30)

定休日 年中無休

地図。https://goo.gl/maps/bWqTK




●伊豆栄 永田町店

住所 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-28 クリムゾン永田町ビル

TEL 03-3581-7093

FAX 03-3581-7098

営業時間 11:00〜22:00(L.O.21:30)

定休日 年中無休

地図。https://goo.gl/maps/ci2ri





なお、
文豪・森鴎外について詳しく知りたい諸兄には
こちら、「森鴎外記念館」をお薦めする。

森鴎外が住んでいた、
そして亡くなった家「観潮楼」跡である。


通常展、特別展など、
鴎外に関する興味ふかい展示が
300円ほどで見られる。

図書館や、喫茶店もあるから、
近くに行った際には、
ぜひとも立ち寄って欲しい。


ここは森鴎外生誕150年目の2012年に
建て替えられた。

私は、その前の古い建物に
何度も行ったことがあるが、
「舞姫」のエリスのモデルとなった女性が
鴎外のイニシャルを刺繍したハンカチなどを見られて
大変興味深かった。



●森鴎外記念館

http://moriogai-kinenkan.jp/

所在地 東京都文京区千駄木1-23-4

TEL  03-3824-5511

FAX  03-3824-0123

MAIL  bmk-info@moriogai-kinenkan.jp


開館時間 10:00〜18:00(最終入館は17:30)

休館日 毎月第4火曜日、年末年始(12月29日~1月3日)、及び展示替期間、燻蒸期間等

2F 図書室 10:00〜18:00(最終受付は17:30)

1F 喫茶室 11:00〜17:00(ラストオーダーは16:30)

地図。https://goo.gl/maps/yzqZA






ミュージアムショップもあって、
ここにしかない貴重な刊行物や
記念グッズが買える。

喫茶店「モリキネ カフェ」は館内1階にあり、
「沙羅の木」や「三人冗語の石」など
鴎外ゆかりの庭園を眺めながら、
お茶を楽しめる。

庭園の向こうにはスカイツリーも見えるというのだから、
世間の雑音から逃れて、
ハイレベルな時間を過ごしてみるには最適だ。



森鴎外についてはこちらを参考にしてくれたまえ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E9%B4%8E%E5%A4%96


陸軍軍医総監であり、
小説家、評論家、翻訳家であり、
家のために自己を捧げて
「諦念」をモットーに生きた。

2度の結婚、嫁姑問題、妻子のことなど、
我々凡人と同じように悩みながらも、
プライドを高く持ち続けた努力の一生であった。

1862年2月17日(文久2年1月19日) - 1922年(大正11年)7月9日)





Amazon。森鴎外



おっと、
「伊豆栄」で鰻を食べる前には
君も文化人なら、
「上野の博物館」に行かなくっちゃね。

●国立博物館
https://www.kahaku.go.jp/

●国立科学博物館
http://www.kahaku.go.jp/

●国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

●東京都美術館
http://www.tobikan.jp/

●上野の森美術館
http://www.ueno-mori.org/

●東京藝術大学美術館
http://www.geidai.ac.jp/

●上野恩賜公園
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/toubuk/ueno/index_top.html

●上野動物園
http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/

上野といえば、もうすぐ桜だ。

花見酒に酔っ払って、
迷惑かけるのではなく、
今年はぜひとも、
美味しくお洒落な「文化人の春」を謳歌して欲しいな。

   by 食いしん坊主・たりらんらん yun_2781_mo.jpg


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